なぜアメリカのコロナCOVID-19感染者が減らないのか

シリコンバレーに住んでいると、従来の誰もマスクをしていなかった状況が一変し、誰もがマスクをして、店では厳密に6フィートの空間をあける待ち行列が守られています。アメリカにいる人も相当なレベルまで神経質になり、コロナ感染を恐れていることが分かります。

早い段階から警戒をしていたにも関わらず、6月末時点で世界の感染者・死亡者が約1000万人・50万人の中で、アメリカはそれぞれ約4分の1、約250万人・13万人と、最もコロナウイルスのインパクト受けた国になっています。

さらに、減少傾向になった5月から6月への流れが止まり、増加を始めました。そもそも、シリコンバレーのみならず満員電車に乗る、ということはない社会環境です。人と会う数・距離もそれほど密ではないように感じるアメリカでなぜ2020年7月を迎えようとしてもコロナ感染者および亡くなってしまう人の数が増え続けているのでしょうか。

6フィートの待ち行列。店内の人数制限は厳密に管理

推測されている原因

様々な推測がされていますが、コロナそのものがまだ正確に理解されていないのと同様、明確な理由は明らかになっておらず、統一した見解もありません。しかしながら、実際に感染者が増えているということは、なんらかの形で新たにウイルスと接触してしまったことは間違いありません。

ウイルスが死滅・不活性化するまでの時間の長さや感染力の強さが原因であるにせよ、日本・台湾・中国の感染者数が減り、ある程度落ち着いているように見えるのに対してアメリカで感染者が減らないのは不思議です。

理論1)変えられない生活・仕事環境が原因

ウイルス保菌をしている人と接触してしまうということは、近い距離にいざるをえなかったということになります。マスクをしていても結果として防げないほど近い距離にいることとしては、人と近い距離になってしまう仕事に関わる人が多いことが想定されます。

1)もともとマスクを装着する習慣がなく、いまだに着けていない人が多い?
2)靴を履いたまま家に入る習慣のため、外出後ウイルスを家に持ち込んでしまうリスクがある
3)全国民が保険加入していないため、病院に行けないまま他の人に感染させてしまう
4)密接なコミュニケーションを取ろうとする習慣により、今でも人との接触が多い
5)貧困層を中心に外や人との接触を必要とする仕事に就く人の数が多い

マスクについてはほとんど日本と変わらず、全員が神経質になって装着しているように見受けられます。大統領がマスクをしないことが話題になるとはいえ、ほとんどの人がマスクをしているということは日本とそう大きく変わらないと思われます。別の記事にも記載したBlack Lives Matter運動、抗議活動をテレビで見るとマスクはしているにせよ、6フィート間隔はなくなり、かなり密な状態で人が集まっていることが起きてしまっています。これにより感染したという報道や事実は不明ですが、マスクとは別にコロナウイルスへの警戒心よりも別の強い関心を引く問題に注目が集まったことも、要因になっているかもしれません。CNNでも2週間ぐらいBLM問題だけを取り扱っており、やっとコロナ問題を取り上げた時には既に感染者がまた急増を始めていました。

もちろん店や経済活動の再開により残念ながら感染した人も増えたのでしょうが、BLM問題への関心からコロナへの警戒が薄れたこともありえます。

理論2)実は抗体または抗体に近い体質状態になった国との違いが原因

アメリカでは、なぜ日本や台湾などが感染者数が少ないのか疑問の声が上がっています。理論1による原因だけだとすると論理的には違和感もあり、より人との距離が近い通勤環境であるアジアでの感染者数がアメリカより少ないのは不思議に思われます。

そこで議論になっているのが予防接種によって、または他の理由で、日本や台湾の人が抗体に近いなにかを保有した体質になっているのではないかということです。

1)BCGなどの予防接種を受けた人の数の違いにより感染りにくい
2)先行して蔓延した初期のコロナウイルスに感染した人が多く存在し、無症状のまま抗体を保有している

アメリカで話題になっているのは、人種によって感染率が異なるということで黒人感染者数が高いとのデータが出ています。これが仕事環境によって違うだけなのか、同じような生活環境や仕事環境でも感染率が違うのかが明確になっていませんが、もし人種によっても違うということになると、持っている体質・DNAによって感染率が変わってくるということになります。

またこのデータでは白人よりもアジア系アメリカ人の方が感染率が高く、その観点からしても日本や台湾などの感染率の低さは人種そのものの違いよりもなんらかの環境によって保有した抗体によるのではないかという推測がされる要因になっています。

CDCデータ 10万人あたり死亡率は黒人が高い

過去のスペイン風邪から

スペイン風邪が流行した時には若者の死亡率が高く、高齢者には影響が少ないことから、なんらかの抗体を高齢者しか罹患していない病気などによって保有したのではないかという噂になっていますが、結果としていまだに解明された事実はありません。

人種や国による差、スペイン風邪の年齢による差を考えると、単なる環境による違いではなく、なんらかの抗体または抗体に近いもので重症率を下げる体質が生まれる要因があるのではないかと考えた方が論理的には納得感があります。できればその解明により予防の一助になればと願います。

技術的に進歩し、解析できることも多くなったとはいえ、コロナウイルスに関する謎も結果として解明しないままになることはありえます。マスク着用、不要不急の外出を控える、といった予防策は大切ですが、様々な謎が解明できれば、次のパンデミックに対する予防、亡くなる人を減らす対応になるのではないかとも期待できます。事実を把握し、将来に正しく備えていくことが必要になってきます。

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